沙悟浄は水を求めて辿り着いた村でおびただしい村人の死体を目にし、青竜将軍が井戸に毒を入れたと、死ぬ間際の村人から聞く。そして、将軍の手下に捕まった猪八戒を孫悟空と沙悟浄が助け、三蔵一行は何とか難を逃れて別の村に辿り着く。そこで三蔵法師は村のやっかい者の老婆から息子に間違えられる。

バッタの大群から避難した岩穴で三蔵一行は、村をバッタの大群に襲われて夫を豚に変えられた賈莫とその３人の娘と知り合う。ロプノールという幻の湖を追いかけるバッタ女王はバッタの大群を操って村を襲い、人間を全て豚に変えてしまっていたのだ。孫悟空は沙悟浄とバッタ女王の退治に出かけるが…。

人もかよわぬ険しい道を三日三晩歩きつづけ、道に迷った三蔵一行。そんな時、孫悟空が修行をしている和尚を見つけ声をかけると、修行の邪魔をしたと言って怒られてしまった。いきなり怒ることはないと腹の虫がおさまらない孫悟空だが、一行の皆が無我無心はえらいと、やたらほめるので、和尚の所へ戻り、無我無心の姿にしてもらうが…。

岩ばかりが転がる町にさしかかった三蔵一行。この町の結婚式には鬼女妖怪が現われ、さらわれそうになる花嫁を助けようとした花婿は岩にされてしまう。そのため若者達は、遠い都へ行って世帯を持つようになり、町はさびれ果てたのだという。話を聞いた孫悟空たちは、さっそく猪八戒を花嫁役にした鬼女妖怪退治の相談をまとめるが…。