「話したいことがある」。ひとり青野のもとに戻ってきた佐伯。深刻そうな表情で何かを切り出そうとするが、なかなか言葉にすることができない。ふと目に留まった防音室。青野が、父・龍仁とともに幼少期からヴァイオリンの練習に打ち込んだ部屋だ。飾られたトロフィーやコンクールの記念写真。青野の過去に触れる中で、佐伯は口を開き始める。声楽家の母のもとドイツで育った佐伯。日本に戻ってきた目的は、青野に会うことだった。
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「あいつとケンカしてくる」と秋音に宣言した青野。青野と佐伯は、人気のない夜の公園で向き合っていた。あの夜、佐伯が打ち明けた事実を、青野は許すことができない。謝罪の言葉を繰り返すばかりの佐伯に、青野は感情をぶつける。佐伯との演奏が楽しかったこと、自分に無いものを持つ佐伯を妬んでいたこと―。そのすべてを裏切られたように、青野は感じていた。「佐伯直として、俺の前に立って話せ!」。青野は佐伯を問い詰める。
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