佐藤仁実 — 原画
エピソード 2
ファーストキス
沖縄・コザ。この地に暮らす音無小夜は女子高校生。同級生で親友の金城香里とともに陸上部に所属している。 1年以上前の記憶を失くしているが、「OMORO」という大衆酒場を経営している宮城ジョージと気が短くケンカっぱやいが、根は優しく家族想いの一面もあるカイ、温厚な性格で本を読むことが大好きなリクの兄弟に囲まれ、平和な毎日を送っていた。そうした小夜の日常に迫る通り魔事件の影。そして、チェロを奏でる美青年ハジが小夜に遭遇し、運命の輪は回り始める。そして運命の日――。 忘れ物を取りにいった夜の学校で、小夜は異形の化け物に出遭う。化け物は、小夜へと襲い掛かる……。
もっと読む魔法の言葉
学校・生物教室。小夜に襲い掛かる異形の生物。ハジから手渡された刀を手に小夜は迎えうつ。小夜を迎えにきて、その場を目撃したカイは、翼手の返り血で真っ赤に染まった小夜の姿に衝撃を受ける。そして小夜はその場で気を失ってしまう。そこへ米軍の特殊部隊が学校へと現れる。カイたちは間一髪、この現場から逃げ出すことに成功する。翌朝、この事件は、薬物中毒の米兵による殺人事件として処理され、翼手の死体は米軍の手で極秘に運び出されていた。そしてこの事件の裏には、謎のフランス人ヴァン・アルジャーノの姿があった。学校から病院に運ばれた小夜。徐々に思い出されてくる学校での事件。待合室では小夜を監視する謎の男、デヴィッドがジョージと何やら話し込んでいた。その話を聞いてショックを受けた小夜は、病院を飛び出してしまう。
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