プリマバレリーナを夢見ていた主婦が、再びバレエに触れることで女性としての輝きを取り戻す。夫・高太郎（古田新太）や二人の子供と平凡に暮らす佳奈（黒木瞳）は、家事とパートにいそしむ日々を送っていた。ある日、佳奈は高太郎の計らいでバレエ公演を観劇。会場で、幼少期に同じバレエ教室に通っていた嵐子（らんこ・中森明菜）と再会する。

佳奈（黒木瞳）は、家族に内証で近所のバレエ教室に通い始める。だが、パートや家事の合間を縫ってのレッスンに一苦労。そんな折、高太郎（古田新太）が会社の仲間を自宅に呼びたいと言い、レッスンと重なった佳奈は青ざめる。一方、嵐子（らんこ・中森明菜）の息子・遥生（中島裕翔）は、嵐子の厳しいレッスンに嫌気が差し、反抗を続けていた。

高太郎（古田新太）が、バレエを習う佳奈（黒木瞳）を目撃。佳奈は高太郎に怒鳴られて落ち込むが、バレエを続けたい思いを告げようと決める。一方、遥生（はるお・中島裕翔）は、佳奈が通う教室で踊った日を思い返し、教師・匠（小林十市）の下で学ぶと嵐子（らんこ・中森明菜）に宣言。後日、嵐子は遥生が気になり、教室の向かいにある佳奈が働く飲食店を訪れる。

セレブ主婦・笑子（神田うの）が、夫の愛人・美樹（西山繭子）に夫との離婚を迫られる。教室では、笑子夫婦の話題で持ち切りに。そんな折、高太郎（古田新太）が喫茶店で女性と話し込む姿を笑子が目撃。笑子の話を信用しない佳奈（黒木瞳）だが、強引な誘いで病院にいる高太郎を尾行。佳奈は、高太郎と女性が抱き合っている現場を見てしまう。

嵐子（らんこ・中森明菜）の秘書・畠山（内藤剛志）は、匠（小林十市）の引き抜きを工作。匠の生徒らに教室存続の不安が募る。佳奈（黒木瞳）は嵐子に直談判するが話にならず、けんか別れに。そのため、高太郎（古田新太）がすでに進めていた、嵐子が入院患者を慰問する企画がご破算になる。困った高太郎は、佳奈の仲間に病院でのバレエ公演を提案する。

高太郎（古田新太）が企画した佳奈（黒木瞳）らの慰問公演は失敗に終わる。自信をなくした夏芽（高岡早紀）は、バレエをやめると言いだす。一方、佳奈は遥生（はるお・中島裕翔）のそばには長くいられないと言い残して去った嵐子（らんこ・中森明菜）の言葉が気になっていた。そんな折、ハンバーガー店の店長・山本（加藤雅也）が、佳奈に店を任せて失跡してしまう。

佳奈（黒木瞳）らはバレエの発表会開催を計画。夜間練習を始めて盛り上がる。ところが、発表会には一人6万円の経費負担が必要と判明し、佳奈は資金の工面に困惑。一方、倉橋バレエ団では畠山（内藤剛志）が、プリマバレリーナ・涼子（福下恵美）との婚約を決断する。そのころ、嵐子（らんこ・中森明菜）は主治医の新藤（浅野和之）に緊急入院を迫られていた。

佳奈（黒木瞳）は、倉橋バレエ団を追放された嵐子（らんこ・中森明菜）親子を自宅に引き取る。高太郎（古田新太）はバレエ団を乗っ取った畠山（内藤剛志）に抗議するが、追い返されてしまう。やがて、嵐子が佳奈宅にいることが笑子（えみこ・神田うの）らに知れ渡る。生徒たちは食べ物やワインを持ち寄り、出張中の匠（小林十市）の代理として嵐子に指導を頼む。

嵐子（らんこ・中森明菜）がバレエの練習中に倒れた。佳奈（黒木瞳）は主治医・新藤（浅野和之）の説明で、嵐子には心臓の手術が必要だと知る。だが、嵐子の希望で遥生（中島裕翔）には秘密を通すことに。そんな折、匠（小林十市）が遥生にパリ留学の話を持ち込む。詳細を佳奈から聞いた嵐子は、遥生に留学を勧める。遥生は留学のテストに向け、練習に励む。

待望のバレエ発表会の日程が決まり、練習にも熱が入る。そんな折、高太郎（古田新太）に熊本転勤の内示が。転勤すれば発表会に出られないため、高太郎は佳奈（黒木瞳）に言い出せずにいた。一方、夏芽（高岡早紀）は保険の営業先で、高太郎の転勤情報を入手し、佳奈に伝える。ショックを受けた佳奈は、真偽を確かめに高太郎の会社まで押し掛ける。

バレエ発表会の前日、嵐子（らんこ・中森明菜）が緊急手術に入る。一晩かけての手術は成功に終わり、遥生（中島裕翔）はパリ留学のため、空港に向かう。ところが、発表会の開演時間が近づいたころ、嵐子の容体が急変。会場で待機していた笑子（神田うの）らの元に、高太郎（古田新太）から佳奈（黒木瞳）が発表会に出られないとの知らせが届く。