釣りばかりしている高校生の向島拓朗。ある日、強い当たりを感じた拓朗は、人魚のむろみさんを釣りあげてしまう。釣りの餌を食べたり、オヤジギャグを言ったりと、どこか憎めないむろみさんと拓朗は友達になり…。

いつもの防波堤。むろみさんが「ケータイ持ってる？」と聞いてくるので、ケータイを貸した拓朗。すると、むろみさんは何と貝殻型ケータイを取り出し、赤外線通信でアドレスを送信。拓朗はあっけにとられ…。

むろみさんの妹･ひいちゃんがやって来た。ひいちゃんは拓朗に、むろみさんがイルカたちと仲良くなれるように協力してほしいと頼む。実はむろみさんはイルカの祖先に振られたトラウマで、水棲哺乳類が大嫌いだった。

拓朗の前に全身がモコモコの子供が現れた。少し言動がおかしいその子に拓朗は戸惑う。どうやら、いつも同じ場所で釣りをしている拓朗は、待ち合わせの目印にされているらしい。そこに、むろみさんがやって来て…。

ある日拓朗が、リュウグウノツカイを釣り上げた。リュウグウノツカイは竜宮城が崩壊してからずっと失業中で、むろみさんが紹介してくれた仕事も長続きしない。そこで拓朗は、一芸があれば就職できると助言し…。

ある日拓朗は、河童の皿を釣り上げた。すると、河童の格好をしたむろみさんがやって来た。しかしそれは、風邪予防のマスクをつけ、リュックを担いだ姿が河童に見えただけだった。その時、巨大な河童が現れ…。

最近拓朗が冷たくなったとツチノコの宝満さんに相談するむろみさん。経験豊富な宝満さんは、拓朗に何かプレゼントをすると良いとアドバイスする。何をあげたら良いか分からないむろみさんに宝満さんは…。

むろみさんの不思議な貝殻型コンパクトが気になる拓朗。拓朗はむろみさんからコンパクトを奪い調べて見るが、中身はただのボイルされたホタテ。聞けば、むろみさんたちの不思議な小物を作っている人がいるらしく…。

砂浜を散歩していた少女･シエルは、二日酔いでマレーシアの浜に打ち上げられたむろみさんを見つける。シエルは介抱したお礼にとウロコをもらう。しばらくして、今度は二日酔いの人魚･隅田さんをシエルは発見し…。

太陽が照りつける中、アイスの屋台を発見した拓朗。アイスを売っていたのは何と竜宮城の乙姫。乙姫は龍宮城再建のため、釣具屋でアルバイトをし、さらに副業でアイスの売り子をしているのだと拓朗に答える。

お祭りの夜、花火を眺めながらそれぞれの恋の形を語り合っていた、むろみさん、ひいちゃん、富士さんたち人魚3人。むろみさんに密かな恋心を抱く富士さん。その思いをむろみさんに感づかれてしまった富士さんは…。

自分の将来の進路を決められず迷っていた拓朗。思い悩む拓朗は、「悩みごとがあるなら相談して」と言うむろみさんを跳ね除けてしまう。それでも、「楽しいことしようよ」とむろみさんは拓朗を海に引き込み…。