光河学園に通う高校2年生の前田一也は、夏休みを特に何をするわけでもなく過ごしていた。そんな夏休み最後の夜に、一也は父親からデジタル一眼レフカメラを譲り受ける。これまでカメラに興味がなかった一也だが、手にしてみるとずっしりとした手応えと、機能美に魅了されてしまう。一也はこのカメラが自分を変えてくれるきっかけになると思い、新学期に学校へ登校する。そこで幼なじみの新見遙佳と登校中に出会うが…。

写真部に入った一也。部長の九堂博道から突然、「明日の放課後に緊急ミーティングがあるから集合するように」とのメールが来る。不安な思いで、昼休みにプールへの渡り廊下を歩いていると、忘れ物を取りに来たスクール水着姿の遙佳と出会う。遙佳から突然、「前田くんの力になりたい」と撮影モデルの誘いが来る。一也と遙佳の二人だけの秘密の撮影会のはずが、そこには…。

学園祭での写真部恒例『写真部展』にむけ、「自分の納得がいく写真が取りたい！ 撮って撮ってとりまくろう。そうすれば、自ずと答えが見えてくるはず！」と写真に真剣に（?!）目覚め始める一也。だが写真部展のミスフォトジェニックに遙佳が選ばれてしまった。しかも同じ写真部の中川行太、東孝から「オペレーション新見遙佳」が発動された。「オペレーション新見遙佳」とは…？ 一也は遙佳を守れるのだろうか…。

放課後、写真部の中川行太、東孝からもらったH本が下駄箱に挟まってしまい取り出そうとしていた一也。そんな時に遙佳が声をかけてきた。慌てた一也だが、下駄箱のエッチ本がバレないようにしながら、遙佳に一緒に帰ろうと誘う。エッチ本が気になりながらも、遙佳と一緒に帰宅することになった一也。遙佳との話題を模索して困っていたが、カメラの話題になると、真剣に話す一也の姿に遙佳は…。

ある日、一也は学校の廊下でうずくまっている新見遙佳を発見。保健室へ遙佳を連れて行き、寝ている遙佳を見ながら、子供時代のことを思い出していた。帰り道に学園のアイドルとなった遙佳と一緒にいる自分に「誇れるものが無い…」と自信が持てないで悩んでいた。さらに、学校では「二人が不釣合いだ」という噂を耳にしてしまった。そんな中、サッカー部のキャプテン桐山が遙佳に交際を申し込んでいる現場に遭遇してしまう。その時、一也は…。

一也が待つ「思い出の場所」に遙佳が現れた。昔のトラウマが、遙佳との距離を置いてしまったことを告白し、昔の二人に戻った一也と遙佳。「学園祭の写真部展を見に来て欲しい！ 自信のある写真を展示したい」と誘う一也に「絶対見に行く」と遙佳。海でのデートを経てどんどん近付く二人の距離。そしてついに学園祭当日。写真部展が開催され、ミスフォトジェニックが発表となるが…。

普段から笑顔も見せず、ただ景色を撮っている実原氷里。一也は「実原氷里の笑顔が観たい！」の一心であの手この手で実原にアプローチをかける。中々笑顔を見せない実原に一也は意を決して校舎裏へ誘い出す。一也の身体を張ったチャレンジは実原を笑顔にすることができるのだろうか？ そして実原が笑顔を見せなくなった理由とは…。

生徒の行動に厳しく、堅物で知られる生徒会長の室戸亜岐は、一也に不正登校の現場を撮影されてしまって以来、言われるがままに写真のモデルを引き受けてきた。周囲からは完璧な優等生として見られている室戸だが、ある日一也は彼女が屋上で授業をサボっているのを見つける。いったんは現場を撮影しようとした一也だったが、様子がおかしい室戸を見て意外な行動に出る。

一也の幼なじみで、ソフトボールに打ち込む天然活発娘の間咲ののか。彼女にモデルを引き受けてもらう代わりに始まったのが、ライズボールを習得するための特訓の日々だった。そんな中、激突キスをきっかけに二人の運命の糸が絡み出す。そして差し出される「果たし状」…。夏から秋へと移りゆく季節の中、一也とののかの甘酸っぱい恋の果たし合いが始まる。

「新体操の天使」と称される早倉舞衣は、秋の競技会に向けて絶賛ダイエット中。エッチ本を人質にとられている一也は、断る術もなく彼女の妄想を刺激する専属グルメリポーターになることに。一方で練習に励む舞衣の真剣な姿を目の当たりにし、徐々に惹かれていく一也。そして、いよいよ選考会の日がやって来る…。プールでの撮影、自宅でのハプニング——二人の恋がキュートに加速してゆく！

学園の嫁、柚ノ木梨奈が作った料理研究会は、学園祭までに部員を四人以上にしなければ廃部という危機の中にあった。一也は新入部員募集のポスター作りに協力することにし、梨奈は新メニューの完成を目指して動き始めたが、明確な案が得られぬまま季節は秋へと移り変わっていた。そんな中、気分転換のために出かけた遊園地で、急遽ついてきた梨奈の妹・絵梨奈の無邪気な一言に、意識し合ってしまう二人…。さぁ、料理研究会の運命やいかに！ そして、二人の恋の行方は!?

チリンと鳴る果音の携帯に付けられた鈴の音は、一也と果音の幼き記憶の象徴だった…。福引の特賞で当たったヨーロッパ旅行を両親にプレゼントしたことをきっかけに始まった同棲生活を送る中で、二人の秘めた記憶と想いが目覚めてゆく…。いつも笑顔を絶やさず、明るく元気いっぱいの果音が見せる切ない眼差しが、今二人の運命を切り開く。