小学５年生の姫路若葉は幼い頃から霊感が強く、いつも幽霊たちに付きまとわれている。

そのせいでクラスメイト達からは気味悪がられ、孤独な日々を送っていた。

そんなある日、若葉は帰り道で「プピポー」と鳴くピンク色の不思議な生き物と出会う。

不思議な生き物ポーちゃんと暮らすようになった若葉。

オカルト好きの転校生あーちゃんこと東礼子も若葉に興味を持ち、少しだけ毎日が明るくなる。

しかし、それが面白くない幽霊たちは、あーちゃんを驚かせようと動き出し……？

いつも若葉に嫌がらせをしているクラスメイトの雨山は、

あーちゃんに「実は若葉ちゃんが好きなんでしょ？」と図星を突かれてうろたえる。

追い込まれた雨山が取った行動により、事態は思わぬ方向へ転がっていき……？

心霊スポット調査をするというあーちゃんに連れられて公園に来た若葉。

そこに大きな生首の幽霊が現れ、興奮したあーちゃんが幽霊を怒らせてしまう。

その日はポーちゃんが不在だったこともあり、大きな悲劇が起こってしまう。

瀕死となったあーちゃんを救うべく、ポーちゃんの不思議な能力で「あの世」へ来た若葉。

絶対に生きたいと願うあーちゃんと、絶対に友達を助けたいと願う若葉。

タイムリミットが迫る中、二人の願いは届くのか……？

若葉は、別のクラスの同級生・結城直哉が幽霊と対峙している所を目撃する。

結城は自分と同じ能力を持っているのかもしれない。

そして、その苦しみをよく知っている若葉は、結城に声を掛ける。

話しかけても耳を傾けない結城に、どうしていいか分からず思い悩む若葉。

そんな中、あーちゃんが風邪で休んだ日を狙って、クラスの女子が若葉をからかい始める。

その場面を目撃した結城と雨山が思いがけない行動を取り……？

ポーちゃんに触れて以来、夢の中にまでポーちゃんが現れて悩む結城。

その夢の中でポーちゃんは、自分を苦しめる能力を捨てられる場所があると言うのだ。

その話を聞いた若葉は、結城に思い切った提案を持ちかける。

捨てたいと望む物を捨てられる場所「亡失の最果て」。

夏休みに入った若葉達は、その場所の鍵となる絵を見にパパの師匠・爆散先生を訪れる。

その先で、若葉達は大きな一歩を踏み出すことになる。

光の欠片が降り注ぐ不思議な世界「亡失の最果て」へやって来た若葉と結城。

はぐれてしまったあーちゃんを探していると、異界の住民達に出会う。

そして、若葉は彼らからポーちゃんとの運命を予言される。

異界の住民、鳥人間のハルとカエルのグェロロ・ゲェロから、「亡失の最果て」の仕組みを聞く若葉と結城。その事実に、二人は大きく戸惑う。

一方、あーちゃんは独裁者アマナスによって大ピンチに陥っていた。

望む自分に生まれ変わる場所、「輪廻転生の泉」に辿り着いた若葉と結城。

そこであーちゃんの声を聞き、危険な状況であることを知る。

アマナスの城に捉えられたあーちゃんを救いに、二人は動き出す。

アマナス城へ突入した若葉達は、アマナスの手下たちと激しく衝突する。

しかし、圧倒的な数の手下たちに苦戦を強いられてしまう。

絶体絶命の時、ポーちゃんの力が発揮される。

「転生の刻」が始まる泉の中へ脱出した若葉達は、そこでポーちゃんの過去と、自分達との関わり、全ての真実を知る。

そして、若葉とポーちゃんは、何よりも大切なある「約束」を交わす。