어느 숲속. 두 명의 사내가 눈을 떴다.

초능력을 가지고 있는 탓에 사회에서 소외되어 15년간 초능력 연구소에 격리되어 자라온 형제, 키리하라 나오토와

키리하라 나오야. 그들이 마주한 바깥세상은 정신 에너지의 존재는 완전히 부정되고, 초능력은 물론 초상 현상을 다룬

서적이나 영상 등의 제작물마저 단속당하는 2041년의 도쿄였다.

그렇게 물리주의를 내건 국가의 안녕을 위해 위험 사상을 단속하는 국가 보안 본부.

그곳의 정예 특수부대에는 두 남자가 있었다. 쿠로키 타쿠야와 쿠로키 유야 형제는 초상 현상을 가짜라고 믿으며

사상 범죄자들을 쫓는 일상에 의문을 가지지 않았지만,

어느 날 작전 진행 중 수수께끼의 소녀 후타미 쇼코와 만나게 된다.

'결계는 깨졌다'

타쿠아, 유야는 쇼코의 그 말에 이끌리기라도 한 것처럼

있을 곳을 찾아 방황하는 나오토, 나오야와 해후하게 되는데.

쫓는 자와 쫓기는 자.

운명에 농락당하는 두 형제의 이야기가 지금 시작된다.

人間の脳は容量70％を使用していないといわれている。

人間の持つ不思議な力は、この部分に秘められていると考えられている。

その使用されることのない脳の70％はこう呼ばれることがある――

『NIGHT HEAD(ナイトヘッド)』

ある森の中。二人の男が目を覚ます。

超能力を持つがゆえに社会から疎外され、15年もの間、超能力研究所に隔離されて育った兄弟――霧原直人・直也。

彼らは、自分たちが外に出られたということは、かつて研究所所長・御厨恭二朗に言われた、能力者が受け入れられる社会が到来したということだと、希望に胸を膨らませる。

しかし、外の世界は、精神エネルギーの存在は完全否定され、超能力はもとより、超常現象を扱った書物や映像などの創作物すらも思想統制された2041年の東京だった。

そんな物理主義を掲げる国家の安寧のため危険思想を取り締まる、国家保安本部。

その精鋭たる特務部隊に、二人の男の姿があった。

幼くして両親に棄てられ、保安隊に預けられた兄弟――黒木タクヤ・ユウヤ。

超常現象を偽物と信じ、思想犯罪者を追う日々に疑問のない彼らは、ある日、作戦行動中に、謎の少女・双海翔子に出会う。

「結界は破られた」

タクヤ・ユウヤは、翔子のその言葉に導かれるように、居場所を求めて放浪する直人・直也に邂逅する。

逃げる者と追う者――

運命に翻弄される二組の兄弟の物語が、今、始まる――