シーズン1 (2022)
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Episodes 13
翡翠(ひすい)の耳飾り 前篇
烏妃(うひ)は、妃でありながら夜伽をしない特別な妃である。呪殺、祈祷、失せ物さがし、頼まれればなんでも請け負うが、会えば災いがあるとも言われている。後宮に住んでいるが詳しいことは誰も知らない謎めいた存在だ。夏王朝(かおうちょう)の皇帝・夏高峻(かこうしゅん)は、烏妃の住まう夜明宮へと足を踏み入れる。そこにいたのは漆黒の衣装をまとった美しい少女・柳寿雪(りゅうじゅせつ)であった。
Read More翡翠(ひすい)の耳飾り 後篇
高峻に頼まれた寿雪は、翡翠の耳飾りに取り憑いた幽鬼のことを調べていた。耳飾りの持ち主は班鶯女(はんおうじょ)。十年ほど前、三の妃を毒殺した疑いをかけられ、首を吊って亡くなっていた。その死の真相を突き止めるため、侍女に迎えた九九(じうじう)とともに、班鶯女の側仕えをしていた蘇紅翹(そこうぎょう)がいる洗穢寮(せんえりょう)へと向かう。しかし話を訊くことはできなかった。紅翹は舌を切り落とされていたのである。
Read More雲雀公主(ひばりひめ)
夜明宮に雲雀の幽鬼がやってきた。未練があり、楽土へと渡れないらしい。不憫に思った九九は寿雪に雲雀を救ってほしいとお願いした。寿雪は雲雀を飼っていた雲雀公主(ひばりひめ)のことを調べる。宮女に話を訊いて回っていると、とある世間話を耳にする。それは、下げ渡される反物などがない宮は侍女にとってはずれであるということだ。寿雪は九九に何もあげたことがなかった。
Read More懐刀(ふところがたな)
高峻の寝所に夜な夜なふたりの幽鬼が現れる。それが原因で憔悴していく高峻の身を、衛青(えいせい)は案じていた。烏妃に相談してはどうかと勧めるが、他言無用だと口止めされるばかりである。その理由は幽鬼にあった。高峻の母と、親しかった宦官・丁藍(ていらん)だったのである。高峻はふたりの死に対して、自責の念にかられていた。その気持ちを理解しつつも、放っておけない衛青は、寿雪の元を訪ねようとするが——
Read More想夫香(そうふこう)
鵲妃・恵瑤の迎えた悲劇は寿雪、高峻の胸に重く残っていた。その一件から数日後、高峻の命で調べを進めていた衛青は、封宵月(ほうしょうげつ)を後宮に招き入れた協力者が宮廷内にいることを突き止めた。衛青は温螢、淡海(たんかい)とともにその者を追うが、一足違いで逃げられてしまう。同じ頃、ある人物が夜明宮を訪ねてきた。寿雪は驚く。その人物は重大な禁忌を犯していた。
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