Episodios 39
うしおとらとであうの縁
中学生の少年、蒼月潮は寺の住職である父紫暮と二人暮らし。
ある日、紫暮に命じられるまま自宅の蔵を整理していた潮は、地下室でとんでもないモノを見つけてしまう。それは、遥けき彼方より民に恐れられ、蔵の中で500年もの間封じ込められていたという大妖怪とその腕に突き立てられた“獣の槍”と呼ばれた霊槍だった。
やがて不気味に、そして静かにバケモノが潮へ語りかける。
「この槍を抜きな、小僧…」
Leer más遠野妖怪戦道行~其の壱~
遠野を離れ、北海道へと再び歩み始めた潮ととら。
だがその道中、妖たちが潮の母の名を口にしながら次々と襲い掛かる。訳が分からず応戦せざるを得なくなった潮はとらと離れ離れに―――。やがて逃げ込んだ森の中で、潮は河童に出会う。他の妖とは違い、戦いを好まぬ河童に何故母が恨みを買っているかを問う潮だったが…河童は母のことを語る前に「白面の者」という妖怪について口を開くのだった。
Leer más遠野妖怪戦道行~其の弐~
執拗に追う妖怪たちに防戦一方の潮は河童から母の話も聞けぬまま森の中を逃げ続けていた。
やがて、周囲に霧が立ち込め……潮の眼前に巨大な屋敷が現れる。
門が開きどこからともなく降ってくる声。「蒼月潮、中に入るがよい…」その言葉に恐る恐る足を進めた潮は、声の主と対面する。そこにはかつて小夜に慰めを受けていたオマモリサマと「山ン本」と呼ばれた東の妖を束ねる長が鎮座していた。
Leer más四人目のキリオ
長き旅を終え、東京に戻って来た潮に日常が訪れる。
嬉しそうに出迎える麻子、真由子、クラスメイト達、そして教室の懐かしい空気…。
そんなある日の下校途中、潮は一人の少年を助ける。少年の名は引狭霧雄。だが霧雄は、
「これがずーっとお兄さんが続けてきたことだね」と、不可解な一言を残し去っていく…。時を同じくして、霧雄光覇明宗総本山が、白面の者の使い、“くらぎ”に襲撃される事態に。潮は父紫暮の招致で総本山に赴き、獣の槍を振るって戦うが、くらぎが展開する強力な結界に苛まれ全く攻撃が通用しない。そこに現れたのは―――!?
Leer más激召~獣の槍破壊のこと
日崎御角が絶命したことで光覇明宗には波紋が広がりあった。
一方、亡き御角を想い自室で力の無さを噛みしめる潮。自分を責める潮などかつて見たことがない…そんな潮を見かねたとらは自流の激励でなんとか潮を持ち直させるが……霧雄は機とばかりに光覇明宗の僧たちを煽動する。
獣の槍なんかに頼らずとも皆が使え、量産が可能なエレザールの鎌こそ認めるべきだ、と。
やがて、光覇明宗の僧たちを従えた引狭霧雄が潮らのもとへやってきた。
そう、獣の槍をその手中へ収めるべく…。
Leer más愚か者は宴に集う
とある日曜日、前日の暴飲暴食から潮はお腹を壊し寝込んでしまっていた。
そんな潮に呆れたとらは、ふと真由子を思い出し彼女の元へ。
一方で、いつも通うブティックからのディナーパーティの招待状が届いていた真由子は大喜びで支度を始めていた。喜ぶ真由子を余所にやってきたとらは、その招待状を手に取る…。
すると、とらは招待状の主が“たゆら”、そして“などか”という、人間に興味を持ち甘言で誘い込む妖怪だと感知する。しかし、勢い良く家を飛び出していってしまった真由子…。
先に待つであろう妖怪に真由子が手にかかったら後で潮に殺されかねない…そんなとらがとった行動は――!?
Leer másH・A・M・M・R~ハマー機関
とらと喧嘩を繰り広げるいつもの朝、そして麻子と学校に通ういつもの日常を迎える筈だった潮。しかし、突如としてHAMMR(ハマー)機関と呼ばれた謎の組織がその日常を破壊する。
容赦無い彼らのやり方はあっという間に潮の手足の自由を奪う。麻子の自慢の空手も歯が立たない。そしてキルリアン振動機という対妖怪用の兵器まで用いたHAMMR機関はとうとうとらをも捕獲してしまう。そして怪しい微笑を浮かべる3人のマッドサイエンティスト達……。
HAMMR機関の目的とは一体……!?
Leer másTATARI BREAKER
白面の胎動は妖の災害を引き起こし、それを取り巻く人間らにも大きな影響を及ぼしていた。そんなHAMMR機関内で目覚めてしまった白面の体組織の猛攻に大ピンチの潮。そこに駆けつけたのは捕獲されていたはずのとらだった!!
うしおととらの最強コンビは白面の体組織を追い詰めるが、白面の体内には麻子の友人である西洋の妖怪、バルトアンデルスが取り込まれておりトドメの決定打を出すことができない…。万事休すかと思われたその時だった。麻子の行動で心動かされた3博士の一人、ヘレナ=マーコフが妖に対し――!?
Leer másもうこぼさない
獣の槍が砕け散るという未来を知った東西の妖の長たちが出した結論――
それは、ジエメイの血を引き、お役目としての力に目覚めた真由子を人身御供にして獣の槍をもう一度造りあげるというものだった。不思議な力に気づいた真由子は、世界のため、獣の槍の人身御供になることを決意する。しかし、真由子を失いたくない麻子は、妖の長にある提案を持ちかける・・・
一方、小夜と時逆から今回の一連の騒動が白面の者の陰謀によるものだと教えられた潮ととらは、急ぎ妖怪たちの本拠地・空屋敷に向かう。しかし、記憶を奪われた妖怪たちがその行く手を阻む。
潮ととらは獣の槍製造を阻止し、麻子と真由子を無事救出することができるのか――!?
Leer más混沌の海へ
白面の者の策略通り、現代のお役目である潮の母・須磨子がいる海底の石柱を破壊するため動き出す厚沢率いる自衛隊。それを阻止するべく、潮ととらは対白面用移動橋頭堡・仙獄に乗り込む。しかし、白面側に寝返った流が潮たちの前に立ち塞がる。流の裏切りを信じられない潮であったが、事は一刻を争う状況。流のことはとらに任せ、潮は先を目指すことに。流 vs とらの対決が始まる――
そして、九死に一生を得た麻子は、命の恩人・潮を探す道中でHAMMR機関の者に出会う。そこで麻子は潮の秘密を知り、急ぎ潮の元へと向かう。
潮の秘密とは一体――!?
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