シーズン1 (2016)
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エピソード 12
ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ
薄暗い森の中、わずか2体のゴブリンを相手に苦戦を強いられている6人の少年少女がいた。盗賊のハルヒロ、暗黒騎士のランタ、神官のマナト、戦士のモグゾー、狩人のユメ、魔法使いのシホル。彼らには、ほんの数日前、暗闇の中で目覚めてからの記憶しかない。自分たちが、どうしてこの世界――『グリムガル』にいるのか、わけもわからないまま、彼らは見習い義勇兵として歩み始めた。ここで生きるために――。
もっと読む見習い義勇兵の長い一日
夜。義勇兵宿舎で不意に目覚めたハルヒロは、マナトのベッドが空になっていることに気付く。気になって外に出ると、ちょうど酒場での情報収集から戻ってきたマナトと出くわす。そのまま短い時間言葉を交わし、心の距離を近づけるふたり。そして翌日、ハルヒロたちのパーティは、前回の戦いの反省を活かし、単独で行動するゴブリンに狙いを定め、戦いを挑む。
もっと読むゴブリン袋には俺たちの夢がつまっているか
風呂をのぞこうとしたランタと、それに巻き込まれたハルヒロたち男子に、ご立腹のユメとシホル。元凶のランタが謝罪どころかろくでもない言い訳を口走るせいで、収まるものも収まらず、翌朝になってもパーティの空気はどこか気まずい。しかし、ゴブリンを倒さないことには、持ち金はすぐ底をつく。一同は狩り場へと向かうも、狙い目のゴブリンがなかなか見つからず、収入がゼロの日が続いてしまい――
もっと読む泣くのは弱いからじゃない。耐えられるのは強いからじゃない
突然訪れた、仲間との別れ――その衝撃に、ハルヒロたちは打ちのめされていた。悲しみを受け止めきれない5人。ハルヒロはどうしたらいいかわからず、改めて彼の存在の大きさを実感していた。やり場のない思いを胸に、かつてマナトが情報収集に訪れていた酒場へと足を運ぶハルヒロとランタとモグゾー。そこでグリムガルで共に目覚めた同期のキッカワと再会する。そして、空気を読まないキッカワは、ずけずけとある提案をしてきて――
もっと読むゴブリンスレイヤーと呼ばれて
メリイの頑なな態度の謎を解くため、以前彼女と同じパーティで共に戦っていたハヤシから話を聞いたハルヒロたち。ハヤシの口から語られたメリイの過去は、あまりにもつらく、重たいものだった。秘密は明らかになったものの、今後彼女とどのように向き合っていくのか、答えの出せない一同。翌日、いつも通りゴブリン狩りに向かったハルヒロは、現状を打破するため、メリイに向かって語り始めた。自分たちのパーティの話を――
もっと読むリーダーの器じゃないけれど
狩場をサイリン鉱山に移したハルヒロたちは、そこに生息するコボルドと相対する。ゴブリンとの戦いを経て成長した彼らにとって、低層のコボルドは手強い敵ではなかった。パーティはメリイの言葉を頼りに、慎重に鉱山の中を歩み進めていく。だが、順調ともいえる狩りの最中、ハルヒロはリーダーとしてランタの粗暴にも見える立ち振る舞いをこのまま許してよいのかと違和感を抱き始める。そしてオルタナの町に戻った夜、ランタを中庭に呼び出しーー。
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